Raspberry PI 3 B+ の PoE HAT を自作する(前編)

 ようやく我が家にも Raspberry PI 3 B+(以下 ラズパイ3B+ と略) がやってきました。

  • ギガLAN対応(正味は 300M くらいらしいが)
  • 5GHz 帯の無線LAN に対応
  • PoE 対応(ただし別売の PoE HAT が必要)

というあたりが目玉のようです。
 これまでの旧ラズパイでもスプリッタを用意すれば PoE は出来たので、特に目新しい話じゃないと思うんですが、かなり注目が集まってるようです。


 ただし最初から PoE 対応なんじゃなくて、PoE HAT とやらが必要とのこと。
 ちょっと調べると5000円くらいする代物だそうじゃないですか!


 私が気に入ってよく使ってる 802.3af インジェクタ(給電)は $20 弱なのですが、その2倍はさすがに高いと言わざるを得ません。
 ということで自作してみようと思いました。


 公式回路図 によると、PoE ピンヘッダ付近の配線が描かれていて、RJ45 のケーブル側から(パルストランスに入る前から)引き出されていることが分かります。


http://dl.ftrans.etr.jp/?169152f461794956bd95c307a11f13023798c7b8.png http://dl.ftrans.etr.jp/?3e061625459c41639049e7da1ad11a47e3f57a92.png
※クリックすると等倍で見えます


 公式が不誠実なので、肝心な部分を右に書き直しておきましたが(笑)
 TR0-TAP〜TR3-TAP 付近の実体配線が分かったところで、そこから実際に電源を引き出します。


 なんちゃって PoE(ネゴしないで常に給電するデンジャラス仕様)では成功しているのですが、正規な 802.3af インジェクタを使って試してみたく回路図は公開保留にしてます。
 すでにブツは発注済みなのですが、届いたら確認の上で公開設定に戻したいと思います。


 リスク承知で試してみたいというチャレンジャーは ここ をクリックして回路図をご覧下さい。


(追記)2018/07/10
 正規 802.3af なインジェクタにも対応した自作 PoE HAT の回路図をアップしました。
 後編 をどうぞ