廊下の床を張り替えてみた(重ね張りじゃない) その1


 廊下の床がフガフガし始めたので・・・
 ついに意を決してやっちゃいましたよ。


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 どうやら世間的には 床の張り替え=重ね張り を指すらしく、純粋に剥がした上で新しい床材を元のように張り替えるというのは滅多にやらないそうです。 


 最初は軽い気持ちで始めたのですが、これは実はトンでもないことに気がつくのでありました。
 しかも剥がしてしまったら最後、もう後戻りは出きません。
 土日の2日で出来ると思っていたのですが・・・


 シンキングタイムの間は座れる場所も欲しいので、いっぺんに剥がさずに少し残したうえで、新しく買ってきたフロア材をどう敷くか、パズルやっていくわけですけど、基本的には無計画な行き当たりばったり。 
 事前に何が問題になるか予想できず、実際に何か困ったことに遭遇するたびに考えるという・・・


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 敷き詰める以前のところで、いきなりパンチ食らいましたよ。
 なんですか、約35cmというこの根太の間隔は。


 本職ではない私でも、繋ぎ目のところを空中に浮かせちゃいけないだろうこと、想像がつきます。
 ホームセンターには 長さ1820mm のフロア材しか売られていなかったので、てっきり「根太間隔=30.3mm」は規格ものかと思ってたんですけど、まさか違うとは・・・


 「根太に合わせてフロア材を切ってしまえばいいじゃん」って仰るかもしれませんが、1820mmのフロア材を廊下の長さの分だけ継ぎ足していくとき、フロア材どうし「さね」(側面に作られた凹凸)という構造で継ぎ足していくことで繋ぎ目の段差がなくなり綺麗に施工できるのですが、フロア材の片端を根太に合わせて切り落としてしまうと、「さね」を失うことになってしまうのです。


 従って「さね」はなるべく切りたくありません・・・


 おいおい根太を追加しないといけないのかよ〜、壁側には根太を差し入れることが出来る隙間なんて殆どないぞ〜って落ち込んでるところに追い打ちが・・・


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 ぎゃああああ
 ヒビまで入ってやがるぜぇぇぇええええ

・根太の間隔とフロア材の長さとが合わない
・ヒビが入っている根太もあり補強しないとヤバい


 急遽予定を変更し、既設の大引きとは別に縦方向で別の垂木(大引き)をいれて根太を下支えし、その垂木は床束で持ち上げて固定させる作戦にします。
 レールと枕木の上下関係が逆になった感じですね。
 これで、フロア材の長さに合わせて繋ぎ目に根太を追加することも容易♪


 ホムセンへ垂木と床束を買いに走り、軽く仮組みしてみます。


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 写真では1列しか写ってませんが、右側の新しいフロア材の下にも1列ありまして、2列の垂木で補強するというプランです。
 普通だと床下に長物は入らない(三角定理より床下の高さと根太の間隔に依存)のですが、ヒビが入った根太を切断することで床下に補強のための2m長の垂木を床下に差し入れることが出来ました。



 根太の問題はこれで解決するとして、写真の左側に残ってる古い床材、あと1列(幅10cm弱)は破壊するとして、部分的に壁の中に埋もれてる次の1枚をどうするか。。。


 と書くと「何を言ってるんだ?? 取っちゃったほうがいいじゃん」と即断されると思いますけど、私も廊下を破壊し始めて気がついたのですけど、みなさん、家が作られるとき、壁と床とどっちが先だと思いますか?
 実は床が先で、床が出来てから壁を作っているみたいなんですよ。


 大工さんの作業性を考えたら当たり前っちゃ当たり前ですけど、これが何を意味するのか。

・壁がない頃にフロア材を敷いて、固定のためにフロア材の端を釘打ちする
・釘打ちされた部分が隠れるように壁を作るのでフロア材の端は壁の中

 ここまで見える部分はフロア釘という、頭の小さな釘が使われていて、さねの重なりに隠れるようにして打ち込まれているわけですが、解体に伴ってフロア釘は露出し、バールで次々と抜いていけるのですけど、フロア材の端を打った釘だけはバールで抜くことが出来ないのです。
 最後の釘を抜きたければ壁を壊さないといけません。


 考えてみれば当たり前なのですが、素人ゆえ解体作業が進んでから気がつきます(笑)


 ちょっと色違いだけど、壁際の1列だけは古い床材を残して、そこから新しい床材を敷こう〜と作業中にどんどん予定変更していくわけですが、災難は容赦なく降り注いできます。


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 仮合わせしてみたら、なんか嵌らないんですよね。
 でよくよくみたら、新旧で「さね」の形が違うじゃないですか!


 まだ加工前だったので、カーマ全品5%引きで手に入れた割安な床材を泣く泣く返品し、古い床材と同じ「さね」構造のものを探してホムセン巡り。
 「巡り」する時間が惜しいので、あらかじめ電話で在庫品のフロア材の「さね」の形を聞いて訪問店を絞ろうとするわけですけど、「さね? さぁねぇ〜」って風で店員さんへの説明に四苦八苦。
 あまりにマイナーな質問すぎるところにもってきて、土日で忙しいせいか完全に「歓迎せざる客」という感じ(笑)


 なんとかカインズで似た感じの「さね」を持つフロア材を見つけたのですが、1畳あたり、カーマ4980円から5%引きに対して、カインズ5480円・・・という値段差は耐久性の違いなのだろうと解釈することに。。。


 夜も更けてきたし丸鋸作業は明日するとして、トイレに行けるくらいにテキトーに敷いて寝ます。
 気密性ゼロなので、かなり寒いですけど


 その2 に続く


(追記)2015/09/27
 洗面所の床も張り替えました。
 こちらは敷居で囲まれているところで段差の問題が生じないため「重ね張り」です。
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