若松ガイガー 20111005版 公開

 本記事には古い情報が含まれている場合があります。まとめページ を作成しましたので併せて御覧下さい。


 試験的に測定結果をログールに WebPost していますが、その結果は こんな感じ です。


 仮に enableGPS=1、enableMac=1 として位置情報とMAC情報を WebPost した場合であっても、サーバー側でプライベート情報として扱って、公開用 READKEY では表示されないように修正してもらいました。
 エントリー画面 から匿名で APIKEY を作成できますが、用途を「若松ガイガー〜」として APIKEY を作成したときのみの挙動だそうで、「汎用」を選択した場合は、そういう特殊制御はしてないそうです。


 というわけで、致命的なバグが見つからないぽいので、機能改良ファームウェア最新版を公開致します。


20111005版 ファームウェア一式 こちらの20111010版 をお使い下さい。


20110928版との機能比較(20110928版の仕様はこちらを参照ください)

  • WebPost サービスの中で2バイトだけバッファオーバーランしていたバグを修正
  • WebPost するときの経度項目名「LONGITUDE」を「LOGITUDE」としてしまってたバグを修正
  • SDHC カード(2GB超)に対応(ただしカード刺し忘れて書き込むとフリーズする不具合は直らず)
  • 希望する閾値(cpm数)からブザー音を鳴らし始めるアラーム機能を新設(下回れば鳴り止む)
  • Logging サービスにおいてヘッダー情報(計測条件や項目の羅列)を出力するフラグ新設
  • MACアドレス送信フラグ(enableMacパラメータ)の指定場所を env.ini から WebPost 設定ファイルへ移動
  • 液晶にNTPやGPSからの情報が取得できたかどうかの状況表示をするパラメータ lcdLayout 追加
  • かなりの涙ぐましいメモリー節約作業を実施


 「かなりの涙ぐましいメモリー節約作業」で、安定度が更に上がったつもりでいます。(ブラシーボの可能性が大きいが)



env.ini の仕様赤字は 20110926版〜で追加・変更された項目)

項目名 説明 省略時の挙動 制限
pcBaud USB経由PC接続時の通信速度 480600 TeraTermの選択肢にある速度
gpsBaud GPSとの通信速度 GPS未使用 4800/9600等の数値
ntpServer 時計合せに使用するNTPサーバー NTP未使用 最大30文字
twitter Twitter設定ファイル Twitter未使用 最大30文字
pachube Pachube設定ファイル Pachube未使用 最大30文字
logging Logging設定ファイル Logging未使用 最大30文字
webpost WebPost設定ファイル WebPost未使用 最大30文字
ip IPアドレス DHCPを利用 xxx.xxx.xxx.xxx
netmask サブネットマスク ip指定時は省略不可 xxx.xxx.xxx.xxx
gateway デフォルトゲートウェイ ip指定時は省略不可 xxx.xxx.xxx.xxx
dns 参照DNSサーバー ip指定時は省略不可 xxx.xxx.xxx.xxx
enableMac MACアドレス利用の有無 未利用 0 または 1
gmtype GM特性ファイル 省略不可 最大30文字
lcdLayout 液晶の表示レイアウト 0 0:標準
1:GPS/NTPの利用状況表示
sound ブザー鳴動条件 0 0:起動時のピッ以外は無音
1:放射線検知の度に鳴動
2〜:指定cpm数以上で鳴動
timezone UTC(世界標準時刻)からの誤差 9 数値のみ
init_stabilize_time 起動後に計測を待つ時間(秒数) 30 数値のみ
cpm_array_max 移動平均の短時間分数 10 1〜10
long_cpm_array_max 移動平均の長時間分数 60 1〜60


Twitter 設定ファイルの仕様

項目名 説明 制限
id もしくは ID TwitterアカウントのID 最大60文字
pass もしくは PASS SuperTweetのパスワード 最大60文字
format ツィート時の書式(使用できるパラメータは後述) 最大140文字
interval Twitterサービスの起動間隔(分) 数値のみ
delayStart Twitterサービスの起動遅延時間(分) 数値のみ


Pachube 設定ファイルの仕様

項目名 説明 制限
apikey もしくは PACHUBE_APIKEY PachubeのAPIKEY 最大60文字
feedid もしくは PACHUBE_FEEDID PachubeのFEEDID 数値のみ
usv0 直近10分間のuSV/hをFeedする場合の項目ID 数値のみ(未使用時は-1)
nsv0 直近10分間のnSV/hをFeedする場合の項目ID 数値のみ(未使用時は-1)
cpm0 直近10分間のcpmをFeedする場合の項目ID 数値のみ(未使用時は-1)
usvlong0 直近60分間のuSV/hをFeedする場合の項目ID 数値のみ(未使用時は-1)
nsvlong0 直近60分間のnSV/hをFeedする場合の項目ID 数値のみ(未使用時は-1)
cpmlong0 直近60分間のcpmをFeedする場合の項目ID 数値のみ(未使用時は-1)
interval Pachubeサービスの起動間隔(分) 数値のみ
delayStart Pachubeサービスの起動遅延時間(分) 数値のみ


Logging 設定ファイルの仕様

項目名 説明 制限
path ファイル名の書式(使用できるパラメータは後述) 最大60文字
(但し変換後のファイル名は8文字+3文字まで)
format ログ記録時の書式(使用できるパラメータは後述) 最大140文字
header 計測条件や項目羅列を書き込み初回に出力するフラグ 0 または 1
interval Loggingサービスの起動間隔(分) 数値のみ
delayStart Loggingサービスの起動遅延時間(分) 数値のみ


WebPost 設定ファイルの仕様

項目名 説明 制限
url POST 先のサイト 最大250文字
enableGPS GPSから取得した位置情報を指定サイトへPostするかどうか 0 または 1
enableMac MACアドレスを指定サイトへPostするかどうか 0 または 1
interval WebPostサービスの起動間隔(分) 数値のみ
delayStart WebPostサービスの起動遅延時間(分) 数値のみ


書式に使用できるパラメータ

項目名 説明 出力例 WebPost対象
%SEQ% 初回起動時からの連番 00000001 毎回
%DATE% 日付(timezoneで補正後) 2011/09/20 ×
%TIME% 時刻(timezoneで補正後) 12:24:31 ×
%DATETIME% 日時(timezoneで補正後) 2011/09/20 12:24:31 毎回
%YEAR% 日付の西暦年 2011 ×
%MONTH% 日付の月 09 ×
%DAY% 日付の日 20 ×
%HOUR% 時刻の時 12 ×
%MINUTE% 時刻の分 24 ×
%SECOND% 時刻の秒 31 ×
%U_DATE% 日付(UTC) 2011/09/20 ×
%U_TIME% 時刻(UTC) 03:24:31 ×
%U_DATETIME% 日時(UTC) 2011/09/20 03:24:31 毎回
%U_YEAR% 日付の西暦年 2011 ×
%U_MONTH% 日付の月 09 ×
%U_DAY% 日付の日 20 ×
%U_HOUR% 時刻の時 03 ×
%U_MINUTE% 時刻の分 24 ×
%U_SECOND% 時刻の秒 31 ×
%CPM% 直近10分間のcpm値 19 毎回
%uSV% 直近10分間のμSV/h値 0.118 毎回
%L_CPM% 直近60分間のcpm値 17 毎回
%L_uSV% 直近60分間のμSV/h値 0.105 毎回
%LONGITUDE% 正確な経度 138.728635 毎回
%LATITUDE% 正確な緯度 35.360444 毎回
%R_LONGITUDE% アバウトな経度 138.73 ×
%R_LATITUDE% アバウトな緯度 35.36 ×
%ALTITUDE% 高度(ジオイド高) 3776 毎回
%SPEED% 速度(km/h) 180 毎回
%UPTIME% 稼働時間(秒) 45514 毎回
%F_COUNT% 起動してからの累積カウント数 65241 毎回
%MAC% MACアドレス 0102030f0e0d 毎回
%VERSION% ファームウェアのバージョン 20110926 初回
%GM_CARIB% ガイガー管の特性 129.032 初回
%GM_VOLT% ガイガー管の特性 380 初回
%GM_OFFSET_uSV% ガイガー管の特性 -0.032 初回
%GM_CARIB_CPM0% ガイガー管の特性 12 初回
%GM_CARIB_uSV0% ガイガー管の特性 0.061 初回
%GM_CARIB_CPM1% ガイガー管の特性 28 初回
%GM_CARIB_uSV1% ガイガー管の特性 0.185 初回
%SMA% 短時間移動平均として設定された値 10 初回
%L_SMA% 長時間移動平均として設定された値 60 初回

※WebPost対象「初回」は起動して初回1回のみ、「毎回」は interval で設定した間隔の度に、それぞれ送信


 ファームウェア同梱の設定ファイルのテンプレートの中にもコメント書いてあるので、一緒に読んで下さい。
 本記事と両方に目を通して頂けると全体の機能が概ね分かると思います。


既知の問題(今後の課題)

  • Logging サービスでディスクの残量チェックを行っていない
  • SDカードが入ってない状態でSDカードに書き込みするとフリーズする (fopenの中で止まってる・・・ナンデ?)
  • 書き出されたファイルのタイムスタンプが 2008/01/01 になる(mbed の宿命ぽい)
  • ファイルのタイムスタンプが正しく取れないと具合が悪いのでファームウェアの自動更新は当分見送り公算大
  • そろそろ bluetooth(SPP) の組み込み作業を開始したい(スマホ側のアプリは誰か作ってぇ〜)


過去記事トピックス